10月の中旬からこっち、もやもやした気持ちのまま過ごしています。
10月16日にINDYでダン・ウェルドンが、その1週間後の10月23日にはMotoGPでマルコ・シモンチェリが、相次いでレース中の事故で亡くなりました。レースは危険と隣り合わせという事実は分かっていても、2週続けての悲劇には心を乱されました。
こんなに頻繁に命が失われる競技はレースのほかにないでしょう。そもそも、“人が死ぬこともある”競技をスポーツと規定すべきなのか。
私もアマチュアとはいえサーキットをこよなく愛する者のひとりですが、今はかんたんには「スポーツだ」と言えない気分です。レースはレースだ、としか表現できません。
たとえばF1なら徹底した安全対策がとられていますが、二輪四輪問わず世の中には無数のカテゴリーのレースがあり、それらのすべてに万全な対策がとられているとは言えません。それでもレースは続きます。
不幸な事故が起こるたびに、一層の安全対策を望む気持ちと、こういうものだから仕方がないという気持ちがせめぎ合います。どうすればいいのか正解をみつけるのは難しいけれど、いま唯一願うのは、「レースは危ないからダメ」なんてつまらない論調が支配的にならないように、ということです。 (F)