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ヨハネスブルグ・ディープ・インサイド。

2010年06月30日

ぶっちゃけ今回の南ア大会は、過去に取材したどの大会よりも仕事の量が多く、交通の便も悪く、他のことをする時間がないのですが、僕たちが滞在しているホテルの近く(タクシーで15分くらい)にあるショッピングモールに食料や水を調達に行ったときに、こんなものを見つけました。

まずは本。南アの政治・社会状況に関しては様々な本が出ていますが、比較的、お勧めできるのが「AFTER MANDELA」。

1オススメ本
アレック・ラッセル著。しぶいデザインです。

単なる民主化バンザイでもなければ、犯罪や貧困の問題は困ったものだと、わざとらしく眉をしかめるのでもない。かつてはマンデラの下、アパルトヘイトを撤廃すればバラ色の未来が訪れるだろうとする理想主義が成立していたわけですが、従来の秩序が融解していく中で、社会全体がある意味ではアパルトヘイト撤廃以前よりも酷い状況に陥っていく様子を、きわめて冷静な筆致で描いています(人種差別や白人による支配体制が良かったなどという意味では毛頭ありませんので、念のため)。

また一連の過程を東欧――旧ユーゴ紛争の例を引きながら分析したりしているのも、個人的には興味が持てます。ちなみに著書はフィナンシャル・タイムズ紙のアレック・ラッセル。こういう本をイギリス人が書いている事実まで含めて、いろんなことを教えてくれたり考えさせてくれたりする良書だと思いますので、興味のある方は是非。

で、こんな本を読んで気が滅入りそうになったときに役立つのがダンスミュージックのCD。南アに来るまでまったく知らなかったのですが、R&B系がチャートの上位を賑わせている日本と違って、南アはいわゆる「ハウスミュージック」が大メジャー。インターネットで検索しても出てこないようなDJたちの作品も多数発売されています。

もともと「ズールー系」とか「トライバル系」と呼ばれる、アフリカのエスニックなビートやアレンジをあしらったハウスミュージックは嫌いではなかっただけに、スタジアムに向かう車の中でダンスミュージック系のFMをずっと聞いたりしていると、「もう、今夜は帰りたくないの」というような気分になってきます・・・たいへん失礼しましたm()m。

2おすすめCD
DJ・CHINAの「deep inside」。きっと名盤のはず。

中でも個人的なイチオシはこのアルバム。CDショップの軒先で、ヨハネスの美しい黒人のお姉さんたちが曲に合わせて腰を振っていたぐらいですので、地元の人が聴いてもアリなんだと思います。


3 ジャーキー
これは普通のビーフジャーキーですね。

最後はジャーキー。食べてしまって中身はありませんし、厳密に言うとこれはカメラマンの(也)君が買ったものです。ジャーキーというと普通はビーフですが、こちらにはスプリングボック(小鹿の仲間)やダチョウのジャーキーなんてものもあります。意外にいけるのがダチョウ。食感は軽いし味もスパイシー。臭いが強烈なので機内に持ち込むと迷惑そうな顔をされるのは必至ですが、好事家が多い編集部への手土産にしようと思います。 (B)

W杯中毒症[症状1]国内時差ボケ。

2010年06月29日

国内時差ボケ。日本国内にいながらにして、体内時計が完全に狂ってしまう状態。

いまナンバー編集部には、この国内時差ボケに悩む人間が何人もいます。私、(犬)もその一人であります。

朝の四ツ谷
午前7時ごろの四谷駅前。朝日がまぶしいです。

南アフリカでのワールドカップが始まって20日間、
○試合終了後、朝7時ぐらいに会社を出る
○家に帰りついてから、少し家事など(おもに洗濯)してから9時ごろに布団に入る
○午後3時から4時に起きだす
○近所に買い物に行ったり、クリーニング屋に行ったりしてから、おもむろに会社に向かう
○夕方6時から遅い場合は7時すぎごろに会社に到着
○デザイン室とレイアウトの相談をしたり、南ア現地のライターさんやカメラマンさんと電話で話をしているうちに、編集部(真)がとってくれた出前が届く
○食事後、原稿を読んだり、ゲラをチェックしているうちに試合が始まる
○朝まで試合を観る

この繰り返しをしているうちに、体内時計は完全に昼夜逆転します。
これは、ワールドカップ期間中、ナンバー編集部で勤務している者には避けがたいものですね。むしろ4年に一度の祭典を、国内時差ボケによって、より深く楽しむことが出来るのだとも言えそうです。

私(犬)にとって、この完全なる国内時差ボケは、4年ぶりにして通算3度目。
98年フランス大会がナンバー編集部員として初めてのワールドカップでした。このとき同期の(柔)君が現地フランスに行っており、私はフランスから送られてくる大量の写真を「切り出し」して「マウント」する毎日でした。

デジタル写真しかご存知ない方には理解しづらいかもしれませんが、ちょっとだけ説明します。当時のナンバーのスポーツ写真はおもにポジフィルムで撮られていて、コマがつながった状態のフィルムから「これは!」という写真を見つけ出し、ハサミで切り出し、マウントと呼ばれる枠(ケースみたいなもの)にセットしていくのです。
今大会も南アフリカで活躍されている、赤木真二さんや山田一仁さん、石島道康さんらフリーカメラマンの写真も、いきなりフィルムで編集部にドドドっと届けられていたのです。
これを、デスクから当時の私のような下っ端まで総出で取り掛かり、フィルムをひとコマひとコマ確認してマウントにしていくわけです。
長時間ルーペでフィルムを覗いていると、片方の眼のピントが合わなくなる症状に苦しめられたものですが、そんななか、すごい写真に出くわすと、目が覚めるような思いがしました。

バックナンバー
98年6月20日、クロアチア戦。撮影は石島道康さん。

テレビ観戦しながら、写真の切り出しを続け、試合終了後に現地のライターさんやカメラマンさんと電話でやりとりする。そうすると帰宅時間は7時ごろだったように記憶しています。当時デスクだった(と)さんと帰る方向が一緒で毎朝のようにタクシーに同乗して帰りましたが、身体的にキツかったという記憶はないですね。

いま編集長になった(と)さんは、「今大会は疲れるな~」と言っています。私もだんだん疲れが抜けなくなってきているような・・・・・・。ナンバー編集部員としてのワールドカップも、今大会で引退でしょうね。   (犬)

サッカー似顔絵塾。

2010年06月25日

ワールドカップもついに3巡目に突入しました。
先日(真)のブログでも紹介したおまけページのW林も、早くも3回目。
日本の勝敗、マラドーナ監督の言動・・・・・・そんな現地の動向に左右されることなく、W林は我が道を我が道を走り続けています。

このW林で(H)が担当しているのが、サッカー好きの人たちが似顔絵を描く「サッカー似顔絵塾」。
不安だらけでスタートしたこの企画に協力してくださったのが、Jフットサルクラブ横浜瀬谷さん。ここでの似顔絵大会は、屋外でリフレッシュできる絶好の機会です。

3回目のW林のために訪れたこの日は、絶好のサッカー日和。
休日ということもあって、子供たちがフットサルのレッスンに精を出していました。

写真1
未来の俊輔、本田がいるかな?

その傍らでは、W林のために一生懸命似顔絵を描いてくれるレッスン後の女の子たちの姿が。

写真2
未来の二ノ宮知子、西原理恵子はいるかな?

毎回、大人から子供まで力作揃いでかなり選考にも迷うのですが、こうなると気になるのは我が編集部の似顔絵力。
そこで校了作業中の編集部員たちをつかまえては、「ちょっと岡田監督描いてみて」などと絡みまくり、迷惑そうな顔をされています。

結局載らないじゃないか! という声も聞こえてきそうなのでこの場をお借りして、現在発売中の臨時増刊2号目のお題「リオネル・メッシ」の編集部番外編をお届け。

まずは編集部(竹)の作品。

写真3
"メッシ"って書いちゃってます。
書かなきゃアルゼンチン代表としか
分からないと自覚しているんでしょう。

続いてデザイナーの(舛)。

写真4
デザイナーの本領発揮と、編集部内でも絶賛。

同じくデザイナーの(永)。

写真5
途中まで似ていたんですけど、色をつけたら、休日のお父さん風になっちゃいました。

これらの似顔絵を打ち破り掲載にこぎつけたのは誰か。
結果は、現在発売中の臨時増刊?号をご覧ください! (H)

リザルト班の抱える密かな悩み。

2010年06月24日

ワールドカップが開幕してから約2週間。すっかり南アフリカ時間の生活が身体に定着してしまいました。

初戦勝利の影響でしょうか、飲食店の隣の席からは試合論評を戦わせる若者たちがいたり、電車で小誌「Number」を懸命にめくる読者の姿があったりと、ワールドカップの盛り上がりを感じる今日この頃です。

写真1
錦糸町のファッションビル「アルカキット」の店内では「速報写真展」を開催。展示写真はプレゼント。

さて、日本対オランダ戦の詳報が読める臨時増刊第2号はもうお読み頂けたでしょうか? この号から、全試合の結果をまとめた「リザルト」ページを掲載しています。リザルト班の一員として、全ての試合において少しでも臨場感が伝わる誌面になればと毎夜テレビ観戦を続けています。

テレビ観戦といっても、リザルト班は目線が少し違います。得点、警告(退場)、選手交代といった情報を一定のスペースに収めなければならない関係上、カードが連発する試合(西村主審!お手柔らかに)や、長い名前の選手(ドイツのシュバインシュタイガー、ギリシャにはパパスタソプーロス!)の得点などにはつい敏感に反応してしまうのです。

写真2
日本対カメルーン戦のリザルト。漢字文化の素晴らしさを実感。

実はワールドカップが開幕する数日前、ある夢を見ました。どういう対戦カードだったかはあやふやなのですが、8-0というスコアで、リザルトが収まりきらなくなる! という悪夢でした。そのときは冗談で済んだのですが、ポルトガルが北朝鮮相手に7得点したときは気が気でなくなりました。結果的にはデザイナーの見事な処理によって事なきを得ましたが。

さあ、今夜は運命のデンマーク戦です。
日本側のリザルト得点欄に2人くらいの名前が入ればいいなぁ、と願いつつ声援を送りたいと思います。(五)

南アの中心で愛を叫べ編集A④

2010年06月23日

先日、ポートエリザベスで行なわれたチリVSスイス戦を見てきました。

全く日本にゆかりの無いこの試合を見に行くことを決めたのは、名将の誉れ高いビエルサが作り上げたチームをこの目で見たかったこと。
そしてトヨタカップを1回、チャンピオンズリーグを2度制したヒッツフェルトがスイス代表を率いていること。さらに下馬評を覆しスイスがスペインを破ったこと。この3点が私をポートエリザベスへと駆り立てたのです。

・・・・・・いきなり知ったような口を利いてすみません。

実は滞在しているジョージの部屋でチリVSホンジュラス戦を見ていた時に、日本代表と全く似つかない攻撃的なサッカーをするチリ代表をどうしてもスタジアムで見たくなったのです。これは面白い、絶対に見に行きたい。理屈は良く分からないけれども、ビエルサのサッカーを見ておきたい。

運のいいことに、フランスVSウルグアイ戦の時とは異なり、チケットも容易に手に入り航空機の予約も済ませ、泊まる場所も手配できました。もう準備は万全です。

一方、多くの不安もありました。これだけ治安が悪いと言われる南アフリカで、ひとりでスタジアムまで見に行って無事に帰って来ることができるのでしょうか?

「駐車場でいきなり暴漢に襲われた」
「寝ている間に金品を全部奪われた」
「スタジアムを警備している警官がゴム弾を発砲した」

このような悪いニュースを聞かない日はありません。正直に言うと出発直前まで行くのをやめようか悩んでいました。えぇ、お察しの通りかなりチキンなんです。

でも何かトラブルに巻き込まれても死ぬことはないだろう、問題が発生したらブログの格好のネタになるかもしれない。ここでも持ち前の御気楽振りを発揮し一路ポートエリザベスを目指しました。

1
飛行機から見た景色。

ジョージから東に400kmほど離れた場所にポートエリザベスはあります。
直通便が出ていないのでジョージ~ヨハネスブルグ~ポートエリザベスという経路で向かいます。

2
面白いかたちのスタジアムですね。

空港から海岸線に沿って10分ほど車を走らせるとネルソンマンデラベイスタジアムに着きます。決して貧民街ではありませんが、ちょっと寂れた住宅街の中にスタジアムは建設されました。

南アフリカに来て早くも2週間が経つわけなんですが、常々不思議に思っていることがあります。比較的安全な場所と言われるスタジアム周辺、そして空港に警察官が過剰供給されている気がするのです。

ヨハネスブルグ空港には約100mおきに警察官が立っていますし、スタジアム周辺には、やることがなさそうにぼんやりしている警察官が数多くいます。

ネルソンマンデラベイスタジアムにもやはりいました。

3
暇そうにサポーターを見つめる婦人警官たち。

これだけの警官をダウンタウンや危険と言われる区域に配置すれば南アフリカの治安も向上するかもしれないのに・・・・・・そんなことを考えながらぶらぶらしているとスタジアム入り口付近にTV中継車が停まり、多くの人が集まっていることに気付きました。有名人が来ているのでしょうか? 殺到する野次馬と共に人垣へ向かうと、そこにはひとりの男性がいました。

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現役時代と全く変わらないイバン・サモラノ。猛烈な勢いでサインをしています。

人格者と言う評判に間違いはなく、写真撮影にも気さくに応じるスターの姿がありました。

しかしレアルマドリーでプレーしリーガ得点王にも輝いたスターを差し置いて、最も注目を集めていたのは、実はこのサポーターでした。

5
美人レポーターも大注目! プラカードに書かれた意味はいつかどこかで発表します。(R-18)

6
昨年、日本代表も南アフリカ代表と親善試合を行なったスタジアムの内観。試合は1-0でチリが勝ちました。

お蔭様でトラブルに巻き込まれることもなく、無事に試合を見て帰ってくることが出来ました。グループリーグも残り僅か。次は日本VSデンマーク戦に行く予定です。(A)

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