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続行。

2009年11月27日

プロ野球もオフに入り、Jリーグも最終盤。この時期に気になるネタといえば、ベテランと呼ばれる選手たちの去就です。どうしても自分と年齢の近い選手に目が行ってしまいますね。

最近話題となったのは、このネタでしょうか。



ふたり合わせて80歳を超えるそうです。



ゴンさんと我らがキングとのツートップについての評価はさておき、現役続行への並々ならぬ意欲には圧倒されるものがあります。

2年ぐらい前、ゴンさんがインタビューに出てきてくれたとき、

「一番輝いているときに終わりたいという選手っているじゃないですか。僕はもうそういう時期は過ぎちゃってるから(笑)。そうすると、残された選択肢はひとつ、ボロボロになるまでやり続けるしかない」



有言実行。



682号でのロングインタビュー。当時40歳でしたが、いずれ現在のような状況になると予想されていたんですね。

現役続行でギラギラしている選手をもうひとり。46歳の工藤公康投手。この方もホントに息が長い。

もう8年も前になりますが、「サーティーズの冒険」(516号)という特集を作ったとき、現役続行の秘訣を語ってもらったのを思い出しました。

どうして38歳になっても限界を感じないのか、とお聞きしたところ、

「それは、すべてにおいて妥協しない、ということです」



ずばり断言されてました。



球速150kmを出すという目的のために、妥協せずにやってきたのが、長続きの秘訣というわけです。現実的な目標設定だと、だんだん自分に甘くなっていってしまい、気がついたら体が動かなくなる。それを年齢のせいにするのが、普通なんですけど。

現役にこだわるベテランたちからは、学ぶべきことがたくさんありそうです。ゴンさん、工藤さんの今後については、いずれナンバーで記事にしたいと考えています。40歳をすぎた男がどう戦うべきか、じっくり話を聞いてみたいですね。(犬)

有責。

2009年11月26日

秋競馬もたけなわということで、今週末に行われるジャパンカップ(JC)の極私的な予想でもしてみたいと思います。

今年の目玉は、何と言ってもコンデュイット。アメリカのブリーダーズカップ・ターフを2連覇した超大物です。復権をかける女王・ウオッカや2連覇を狙うスクリーンヒーローなども人気になるのでしょう。

しかし、私が推すのはこの馬です。



11月4日付けの日刊スポーツより。

3歳牝馬ながらエリザベス女王杯を回避し、果敢にJCに挑戦する、レッドディザイアです。

上の写真の記事を見たときに真っ先に思い浮かんだのが、9月に取材をした、レッドディザイアを管理する松永幹夫調教師の顔でした。



738号のこの記事の取材でした。

松永師は現役騎手時代の’96年、レッドディザイアと同じく秋華賞を制した3歳牝馬のファビラスラフィンでJCに挑戦し、見事2着に入ります。外野から見ていると「3歳牝馬なのに立派だ」としか思えないのですが、ご本人にとっては納得がいかない騎乗だったらしく、「思い出したくないレース」と言って、まるで昨日のことのように悔やんでいたのが印象的でした。

ということで、「好成績が期待できるエリザベス女王杯を回避してまでレッドディザイアをJCに挑戦させたのは、13年間たまりに溜まった鬱憤を晴らすために違いない。ならばいい勝負になると踏んでいるはず!」と上の写真の記事を読んだときに妄想した次第です。

応援の意味も込めて、レッドディザイアを本命にしたいと思います。

相手もこの際、Numberが取材でお世話になったかどうかを基準に考えたいと思います。

対抗は、738号の表紙を飾ってもらった、ウオッカ。ここ2走は振るいませんが、ルメール騎手との新コンビで新たな一面が出ることを期待します。

単穴は、Numberで競馬と言えば外せない武豊騎手が騎乗するリーチザクラウン。おそらく逃げるのはこの馬になります。古今東西、波乱を演出してきたのは逃げ馬。意外にいけるかもしれません。

以上、私はこの予想通りに責任を持って馬券を買いますが、みなさまにはまったくお勧めしません。(つ)

砂狐。

2009年11月25日

「そうだ、アルジェリアへ行こう」

某CMではありませんが、そんな話をライターの熊崎敬さん、カメラマンの岸本勉さんとしたのは10月後半に入ってからでした。

その時点で、南アフリカ・サッカーワールドカップのアフリカ最終予選において、グループCではアルジェリアがトップ、勝点差3でエジプトが追う展開。11月14日の最終戦、この両国はカイロで直接対決するため、熱い試合になることが予想されました。

「アルジェリアのサッカーって、あんまり聞いたことないなぁ」

調べてみると、代表は「砂漠の狐」の愛称を持ち、1982年のワールドカップ初出場時には西ドイツを破る金星を挙げ、4年後にも連続出場。ただ、それ以来は予選敗退が続いているようです。

「アルジェリアといえば、ジダンを生んだ国でもありますね」

フランスの英雄ジダンの父親はアルジェリア出身。かつて、ジダンのルーツを求めてマルセイユ取材もしている熊崎さん、俄然興味を持ったようです。

「でも、外務省のHPを見ると、あまり渡航はお薦めしていないようですよ。紛争地帯だし」

編集部の(魚)が水を差します(魚だけに?)。

そんなこんなしているうちに、こんな情報が。

11月14日の試合で、もしエジプトが2点差でアルジェリアに勝つと、勝点、得失点差、総得点ですべて並ぶため、18日に中立国でプレーオフが行なわれるらしい。

「えっ、アウェーゴールとかは適用されないの?」

「中立国って、どこだろう。両国の間にある国だと、リビアとか!?」

結局、お二人には現地に飛んでもらうことになりました。

まずはアルジェリアに入り、それからエジプトでの試合を見に行くことを計画。早速、アルジェリア大使館にビザを申請しました。

窓口の関係者は「大丈夫、大丈夫」と太鼓判を押すので安心していたところ……。

「大変です! まだビザが下りません」

(魚)が顔色を変えて報告してきたのは渡航前日。まだ許可が下りないとのこと。

いろいろ迷った末に、アルジェリア本国行きは断念。まずフランスのパリに入り、アルジェリア人街を取材した後で、カイロに入ることに。



カイロ。(※今回の写真は全て岸本勉氏撮影)



やれやれと思っていたところ、現地入りした岸本さんからメールが来ました。

「こちらは大変なことになっています」

試合前、エジプト入りしたアルジェリア代表の選手たちが乗ったバスが襲われ、3人の選手が負傷した、とのこと。頭から血を流す選手のショッキングな写真も。

「いやあ、大変そうですね。没収試合などにならなければよいのですが……。気をつけて取材を続けてください」

と言いながら、これは面白くなってきたと内心ほくそ笑んだのは、編集者のサガです。

そして試合当日。エジプトが開始早々に1点を先制。



物々しい……が、笑顔も。





観客も沸いている。



これはどうなるかと思われましたが、その後はアルジェリアがエジプトの猛攻をしのぎ、どうやらワールドカップ出場が決まったと思われた後半ロスタイム5分過ぎ……エジプトが2点目を押し込み、なんと2-0に!

「ああ、本当にプレーオフになってしまった!」

聞けば、先のバス襲撃事件はアルジェリア側の自作自演だとか、エジプトがFIFAに訴えようとしているとか、プレーオフの行なわれる中立国は抽選でエジプト側が希望していたスーダンに決まったとか、さらにいろいろ不穏な動きも―。

……と書いてきたところで、長くなってしまいました。

どちらの国がワールドカップ出場を決めたのか、サッカーのお好きな方たちならすでにご存知かと思いますが、この顛末の行方は、11月26日発売の「W杯出場32カ国決定」特集号にて、熊崎さん、岸本さんの力作を是非ご覧下さい。

(P)君がこのブログでも書いていた北朝鮮・現地潜入取材なども併せて、必見の号です。

12月4日には本大会の組み合わせも決まりますし、ますます楽しみですね!(柔)

転石。

2009年11月21日

日本シリーズ特集が終わり、ふたたび地道な打ち合わせや取材セッティングの日々に戻りました(次の特集班の人は大忙し中ですが)。日本シリーズも、現場には行かない居残り組だったので特別なハレ感があったわけではないのですが、イベントがある間はいくらか非日常ですし、入校と校了の作業はばりばりやっていかないと終わりません。そういうことがなにもない時、スポーツ誌編集者という地味な存在は、何者でもない己を痛感するのです。

そんな痛感の最中の今日、六本木ヒルズに行ってきました。



実家にいたときテレビで見た東京。



もう、クリスマスは始まっていたんですね。週末の六本木、男女の2人組やグループが漂わせる幸せそうなアトモスフィア。それを吸って窒息しそうになる、うかつな編集者。

気づくと早足になってましたが、そんな阿蘇山火口のように危険な場所に闖入したのは、内田裕也、モブ・ノリオ、近田春夫三氏によるトークショーがヒルズ敷地内のツタヤにて行われたからです。題して「内田裕也プレゼンツ! 近田春夫vs.モブ・ノリオ トーク・セッション」。



この2冊の出版記念です。「JOHNNY TOO BAD」は小社刊。



以前いた編集部で、モブさんと内田さんの対談ページの担当をさせていただいたというご縁で、お邪魔しました。

それぞれがどういう本か説明すると長くなるのでやめておきますが、共通点としてはどちらも内田さんについての本であり、内田さん自身の本でもあり、造本がかなり格好いいです。それと面白いです。



大盛況。左からモブ、内田、近田氏。



思い起こせばあの対談がお二人最初の顔合わせの場だった……それから5年……本になるまで長かった……。

まったく本の製作に関わっていない(=苦労していないし、関係ない)くせに、勝手に感慨の分け前をかすめとる、ずるい俺。

それにしても内田さんの「その場を自分の場にする力」はとても強力で、一を尋ねれば十二は返ってくる話しぶり(しかも必ず内田視点による日本ロック史エピソード込み)、サイン会中のエルビスのBGMで、外界とは違う理屈に則った空間が現出してました。

お三方のサイン、そして内田さんには「Rock'n Roll!」と書いていただいた本を持って日比谷線の駅近くでつけ麺を食べてから会社に帰ってきました。(一)

写光。

2009年11月19日

「スポーツ・グラフィック」を名乗るくらいですから、弊誌にとって写真は何より大切な要素です。その写真も近年はデジタルの時代になり、大幅に可能性が広がった面があります。

誌面作りに携わっていて、一番変わったと思えるのは、野球やサッカーのナイトゲームやドームでの試合です。

デジタル化により、以前は「暗い」とされた厳しい条件下でも、美しい写真が撮れるようになりました。

プロの使用する機材と言えばニコンかキヤノンが相場ですが、両社とも最新の機種では常用で12800、最高で102400という感度を実現しています。

フィルムの時代はせいぜい1600~3200が限度でしたから、今は2~3段の露出を稼げることになります。シャッタースピードにたとえると、1/30秒しか切れなかった条件でも1/250が切れるのです。

もはや“夜が写る”性能は、単に動く被写体を止めるだけではなく表現力の向上につながり、結果として写真の美しさを生み出すのです。

ただ、いくら機材が進化しても、写真の善し悪しを決めるのは光の使い方であったり、構図であったりと、言うまでもなく写真家の感性です。

そういった意味で、ぜひ見て頂きたい写真展が開催されます。“速さ”では最高ランクの競技がテーマです。





日本レース写真家協会展「Competition」

会期:12月4日(金)~12月17日(木)

10:30~18:00(最終日は15:00まで)

休館日:日曜日

会場:エプソンイメージングギャラリー エプサイト ギャラリー2

東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1F



二輪、四輪の記事でお世話になっている写真家の方々の作品が多数展示されます。印刷では表現しきれない写真の力にぜひ触れてみてください。(F)

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